電報で差出人の名前は本名じゃなくてよい?
電報の差出人名は本名でなくても送ることができます。また、ニックネームなど本名以外を宛名にして電報を送ることも可能ですが、基本的には本名宛であることが勧められます。
電報で本名以外を使う状況
電報で本名以外を使う状況はいくつかあります。結婚式での祝電を出す際に宛名や差出人名にあだ名を使ったり、差出人名を連名にしたりする場合です。
祝電の宛名や差出人名にあだ名を使用する場合
祝電は親しい友人や知人などに送ることがありますが、その場合、宛名や差出人名を本名ではなく、あだ名で送る場合があります。あだ名で送ることで、かしこまった印象を避けたり、親しい印象を伝えたりできるからです。
宛名や差出人名を連名で記載する場合
連名で電報を出す場合にも、宛名や差出人名を本名以外にすることがあります。例えば、祝電や弔電など、個人からではなく家族でお祝いやお悔やみを届けたい場合に、差出人名を「○○一同」とします。また、弔電の場合は宛名に喪主名を書きますが、喪主名が判らない場合は、「○○家 ご遺族」という書き方をします。
電報で本名以外を使う際の注意点
電報を出す際、送り状とメッセージ本文のどちらにも宛名と差出人を書くのが一般的です。宛名と差出人名は、本名以外でも電報を送ることは可能ですが、場合によっては電報が相手に届かなくなるので注意が必要です。
送り状に本名以外を使用する場合の注意点
会社の正式名称が長い場合は、失礼のない範囲で略すことはありますが、基本的に送り状の宛名と差出人名は、本名での記載が勧められます。送り状に記載する名前は、主に郵送業者や受け取った人が確認するためのものだからです。本名ではない宛名や差出人名が送り状に記載されていた場合、郵便業者は配達先に困ります。住所の記載ミスがあり差出人に返送する際にも、本名以外であれば誰に戻してよいかがわからなくなります。また、電報を最初に受け取る人は、宛名の人とは限りません。結婚式であれば式場のスタッフ、葬儀であれば斎場の職員が最初に受け取ることが考えられます。式場や斎場によっては、複数の団体が施設を利用しています。そのような場合、宛名が本名でなければ、どの団体向けの電報かがわからなくなってしまうのです。
メッセージ本文に本名以外を使用する場合の注意点
メッセージ本文の宛名と差出人名を本名以外にする場合には、送り先の状況をよく考えることが大切です。例えば、結婚の祝電は、披露宴で多くの人の前で読み上げられることがあります。ユーモアのある宛名や差出人名にして、場を盛り上げようとするあまり、失礼になることがないようにしましょう。結婚する友人には失礼でない文言も、披露宴に参加する親戚や結婚相手にとっては失礼になることもあります。