弔電と香典はどちらも送るべき?
弔電と香典は、必ずしも両方送らなければならないものではありません。お世話になった上司や、親しい友人など、自分と関係の深い人が亡くなり、お通夜や葬儀に参列できない場合であれば、弔電と香典の両方を送ります。しかし、亡くなった方が普段あまり付き合いのない人であれば、弔電だけを送るのが一般的です。いずれにせよ、訃報を聞いて、お通夜や葬儀に参列できないのであれば、とり急ぎ弔電を送りましょう。
故人との付き合いが少ない場合は弔電のみを送る
故人との関係がそれほど深くない場合には、弔電のみを送ります。普段の付き合いの有無や、今後の遺族との関係性を考えて決めましょう。また、故人との関係が深くても、遺族が近親者だけの葬儀を強く望んでいる場合など、遺族が香典を辞退するケースがあります。そのような場合に、無理に香典を送ると、遺族はお返しをしなければならないという負担が生じます。遺族から香典辞退の連絡を受けた際は、その意思を尊重し、弔電のみで弔意を示しましょう。
弔電のマナー
弔電は、葬儀が始まる前までに斎場に届くよう、手配をしましょう。葬儀中に読み上げられることを考えると、葬儀の2、3時間前までに届いていることが理想です。宛先は斎場、宛名は喪主名とするのが一般的です。差出人名には、遺族が見て分かりやすいよう、故人との関係を書き添えましょう。
遺族との関係性によっては弔電だけでなく香典も送るべき
故人や遺族との関係性を考えて、弔電だけでは足りないと感じる場合は、香典を送りましょう。香典は、通常と同じように香典袋に入れ、現金書留で送ります。現金書留には、香典専用の封筒が用意されており、香典袋が入る大きさになっているので、こうしたものを利用してください。代理人を立てて、お通夜や葬儀で直接渡してもらうことも可能です。
香典袋のマナー
香典袋は故人の宗教に合ったものを選びましょう。蓮の花が描かれているものは仏式で、十字架や百合の花が描かれているものはキリスト教式です。香典袋の表書きも、神式であれば「御神前」、仏式であれば「御霊前」や「御仏前」、キリスト教式であれば「お花料」と書き分けます。香典袋の表の下半分には差出人の名前をフルネームで記載します。遺族が香典を整理する際に困らないよう、香典袋の中袋に、住所・氏名・金額を記入しましょう。